東大合格は4000時間、その道のプロになるには1万時間の法則。藤井蒼汰君が天才になる為の時間は?
スペシャリストにかかる時間は1万時間の法則
スペシャリストになるのにかかる時間が1万時間というのはどういった根拠なのでしょうか?
なんとなく1万時間ぐらいやれば、とりあえず何かは身につくでしょうし、一流と呼べるレベルに達するのは理解できます。
ただ、それは何となくなんですよね。
マルコム・グラッドウェルによると、人が何かを本当に身につけるには累積1万時間が必要なのだといいます。
たとえば、プログラマが業務で平日1日あたり5時間コーディングを続けると、累積1万時間に達するまで平日2000日分、つまり8年弱かかります。ところが、学生が大学にも行かずに毎日10時間プログラミングをし続けると、3年弱で1万時間を突破するのです。
時間的にも確かに3年ものあいだ毎日10時間といえば、ほぼ寝ている時間以外全てとなります。
そこでふと、今話題の「藤井蒼汰」さんについて頭がよぎりました。
藤井蒼汰君の時間
wikiより
5歳であった2007年の夏、祖父母から将棋の手ほどきを受け[注釈 1]、同年の12月に瀬戸市内の将棋教室に入会[2]。入会時に師範から渡された、500ページ近い厚さの所司和晴『駒落ち定跡』(日本将棋連盟、ISBN 4819702092)を、まだ読み書きができない藤井は符号を頼りに読み進め、1年後には完全に理解・記憶した[3]。藤井が将棋大会に出るようになると、あまりにも強い藤井と当たるのを嫌がり、あえて別の地区の将棋大会に出た同年代の子供がいた[4]。
2011年8月に第10回全国小学生倉敷王将戦・低学年の部で優勝[6]。同年10月にJT将棋日本シリーズ東海大会の低学年の部で優勝[7]。
14歳の時にプロ入りしているわけで、実際には5歳の頃から数えて役10年の時間が経過しています。
時間をならして、一日平均3時間程度は将棋にふれていると考えれば、3時間9年でちょうど1万時間程度に到達する計算です。
ただ、これでやっぱり1万時間なんだ!とはならないですね。
どちらかというと相対的な時間設定では?
例えば、不特定多数の人間が合格できる東大だと一般的な統計では4000時間が必要と言われています。
プロの場合はその数のパイがあきらかに少ないわけで、当然ですが「競争する相手との時間の比較」が大事な要素になります。
昔ビル・ゲイツが天才の定義について数パーセントの人間しかいない理由について、それだけ継続するのが難しいという話しをしていたことを思い出します。
例えば、せーので1000人が同じ物事を初めても最初の数時間、数日、数ヶ月でどんどん脱落していく人間が現れるわけで、その中でも継続し続ける人間は一握りしかいないというのがその理由です。
人間社会という枠の中で、時間のトーナメントレースとして10000時間はとてつもなく長く、継続には精神力や志しをはじめ色々な要素が絡むだけに、ある意味客観的で的確な定義だと言えるかもしれません。
事実、義務教育という枠の中で1日3時間以上を他の誘惑にまどわされずに続けるのは至難の技ですものね。
いや・・・藤井蒼汰君・・・すごいな